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@nike_turb
装丁について(2)

※個人で制作した二次創作BL小説同人誌の記録です。内容についてご理解いただける方向けの記事になっています。

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紙想花束
2025年7月11日発行
B6 / 200P
カバー:マットPP
表紙:シェルルック
遊び紙:マーメイド
本文:小説紙(アルトクリームマックス)
本文書体:清和堂明朝
使用ツール:Illustrator、Photoshop、InDesign
印刷:シメケンプリント 様

誕生日に自分用記念ログ本として作成しました。
背幅は15mm前後で、しっかり存在感がある本になりました。仕様の範囲内で選べる最大ページ数にしましたが、本文用紙がほどよい厚みもありつつ柔らかく、めくりやすく読みやすくてとても良かったです。

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▲カバー全体図

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▲表紙全体図

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▲目次の見開き図

本文は一段組です。44文字×18行。紙面地側を34mmほど取ってゆったりと広くして、やや大きめフォントサイズのデザイン的なノンブルを入れています。天側の余白も少し広めで16mmほど。意識して余白を上下に設けることで、本文段組みが縦方向に間延びして読みにくくならないように、お話ごとの雰囲気を壊さない余韻を感じられるようにしました。目次もすっきり空間を活かすことができてよかったです。

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▲本文全体図

本文書体は綺麗めな印象で、無機質ではなく温かさも感じられる、どのお話にも馴染みそうなフォントを選びました。
本自体も厚さ、ページ数のわりに軽く、柔らかく仕上がったので、単行本のサイズですが手軽な文庫本の感覚で内容を見返すことができるようになりました。

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カバーも表紙も、濁らず綺麗に印刷していただきました。淡い紫色のマーメイド遊び紙で、表紙ともカバーとも違う手触りを楽しめて、本全体の色味も統一感が出て良かったです。
完全に自分用に一部から手頃に作れるシステムもとてもありがたかった。一冊あたりの価格もお手頃で、これはなんでも気軽に作れてしまうな……と急遽ロゴのまとめ本のデータも作って一緒に刷っていただいたりしました。

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▼余談

頒布するぞ!と思って作る同人誌の表紙などは延々とああでもないかも、こうでもないかも、と悩んでしまうのですが、自分用と思えば好きにテーマを決めてデザインできるのでものすごく早くデータ作成が終わりました。
タイトルの「紙想花束」は、花束みたいに見える紙の束……のような意味でつけました。小学校の頃の印刷室で、各教室に配布されるプリントの束が積まれている景色がめちゃくちゃ好きだったのを覚えています。同じ紙、同じ本がたくさんある光景になぜかものすごくときめきます。

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#装丁